皆さまこんにちは🌞。
今日はフランスの巨匠 アンリ・マティスの大回顧展へ行ってきました。
裕福な家庭に生まれ 法律家の道を歩んでいたマティス。
画家を志したのは意外と遅くて21歳のとき 。虫垂炎で入院した病室の隣人がたまたま画家で 絵の楽しさを教えてくれました。
彼はその時のことをこう語っています。
「それは楽園の発見だった。そこでの私は完全に自由で 一人で 安らかで 自信に満ちていた」と。
そして一生をかけた芸術家としての旅がここから始まります。
画家を志して5年も経たないうちに、国家買い上げになる作品を描いてしまったのですから すごい才能です。それがこの絵。↑《読書する女性》
1904年の夏にポール・シニャック(新印象派の中心人物)の招きで南仏に赴いたマティスがパリで仕上げた作品がこちらです。↑《豪奢、静寂、逸楽》
21歳で、描くことの楽しさと安らぎを知ってしまった彼が 60年以上にわたる創作の旅を通じて追い求めてきた世界。
「私が夢見るのは、座り心地のいい安楽椅子のような芸術である」と語ったマティス。
その想いを重ねて作品を眺めてみると 一本一本の線がとてもいとおしい。
《赤の大きな室内》↑
この部屋の隅々まで広がる強烈なマティスレッド。紅美がきらめく傑作です。
マティスがこの作品を制作した時の写真があり 実際 壁の色は赤ではないことがわかりました。
「私は色彩を通じて感じます。だから私の絵はこれからも色彩によって組織されるでしょう。」
色彩の魔術師ならではマティスの言葉です。
『私は人々の心を癒す肘掛け椅子のような絵を描きたい』
マティスはこう語っています。
自分の個性や派手さ打ち出すのではなく、見る人が心を癒し和ませることが最高の目的であると宣言したマティス。
この言葉に出会うために 今日私はここへ来たのだと思います。
♪マティスでいっぱいに心が癒され 安らかな気持ちのまま美術館を後にしました♪
A.A.O.ピアノ音楽教室
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