今月のレッスンより　(3月ご入会のA様)

世田谷区若林　松陰神社前、　
三軒茶屋　梅ヶ丘　世田谷　駒沢
　いながきピアノ　ソルフェージュ教室です。
ご訪問いただきありがとうございます。

近頃　レッスンを通じて大切な事を生徒さんから教えてもらっているなあと感じるような出来事が続きます。

[3月からピアノとソルフェージュレッスンに通われるA様]

13年前に遥々スペインから来られて、言語学の大学教授をされています。
いつも一緒に色々なお話を交えながら楽しいレッスン時間になっています。

今日のバイエルの課題は連弾曲でした。
ユニゾン(同じメロディーを両手で同時に合わせて弾くもの)のシンプルな曲たちです。
仕上げの段階で私も一緒に伴奏を弾きました。
A様はそれぞれの曲にイメージを持って演奏されるので、とても美しい連弾になりました。
こんなに綺麗な曲なのだと改めて思い出せましたました。　

今日はA様の演奏のおかげでとても大切な事を改めて実感いたしました。

一時期はレッスン教材に使う事をやめていたバイエルですが、後にバッハやベートーヴェンなどの作品を演奏する時への必要性を感じて再びレッスンで使う事が出てきました。
比較的に皆さんが根気が要ると感じるこの練習曲をレッスンで進める場合に、私はついつい次々と先へ進めていく事の方に意識が行っていました。

この曲集は一見単純なメロディーですが、美しさを感じながらlegatoやなめらかな手首で音色を創ると　深いものに仕上がります。
演奏者がどのように捉えて表現できるか、指導者がどう伝えていくのか。。ただ指の練習だと思って機械的になってしまう場合もあれば、本当に美しい演奏を創りつつテクニックを確実につける事もできます。