ベートーヴェン「指の訓練と楽想の断章」

ピアニストが指導するピアノ教室「林澄子ピアノアカデミー」です。

今日は、ベートーヴェンの「指の訓練と楽想の断章」について。

この本、ベートーヴェンの練習曲集のようなもので、このところ数年毎に(ベートーヴェンにフォーカスしたプログラムをさらう度に)マイブームとなっています。

ベートーヴェンのスケッチ(音楽帳)から山崎孝さんが纒められたこの練習曲集は、ピアノ弾きにとって実に興味深い内容です。

ベートーヴェンの音楽帳なんて一般にはあまり馴染みがないようにも思いますが、存在しているのですね。(私が無知なだけかも知れませんが。)

本の内容をいくつかご紹介すると、

まず、ベートーヴェン独特の運指によるスケールやレガートの奏法。基本練習です。(これは普通によく使いますよね。)⬇

こちらは、左右異調での反進行練習。腕の動きの自由度が広く脱力が容易。両手共に同じ指使いでクリア出来ます。※ 但しハーモニーは聴かない！気にしない！(初めて弾いた時、私は身体がよじれそうでした。)⬇

伸ばしている音でクレッシェンドをしていく際の運指。(気持ちが乗りやすい運指…かな？)⬇

アイデアが面白いですね。他にもまだまだ沢山あります。。。

偉大なるベートーヴェン、流石の発想力です。

一つひとつに敬服しながらピアノに向かっている私。

お勧めの一冊です。

こんにちは。ピアニストの林澄子です。愛媛県松山市の自宅でプライベートレッスンを行っています。初歩から音大進学、留学を視野に入れた専門的にピアノを学ばれたい方まで、幅広くレッスンいたします。フランス語でのレッスンも可能です。お気軽にお問い合わせください。