こんにちは!
横浜市港南区上大岡東のピアノ教室・皆川ピアノスタジオです♪
前回の続きで音楽的な「良い耳」についてですが、絶対音感の他に音の質や強弱、音色を聞き分けるのに必要な「繊細な耳」というのがあります。
例えば、オーケストラの曲を聴いていて何の楽器で演奏されているか判別する事が出来たり、自分の弾いているピアノの曲でたくさんある音の中の、ある特定のフレーズや音型を聞き取る事が出来るかどうか、そしてさらに発表会のステージで演奏するのにレッスン室とは全く違う空間で瞬時に音のバランスを整えて弾く事が出来るか…等、音楽作りをしていくのに必要な耳とも言えます。
この音楽的な繊細な耳作りは、ピアノを習い始めたその日からトレーニングが始まっています。ピアノを弾く時だけでなく手を叩いたり歌を歌う時でさえ自分の出す音や先生が出す音を全身全霊で聴く、感じるという事が大切だと考えます。
指導者が電子ピアノよりアコースティックピアノを推奨するのも、この辺りが根っこにあって出てくる話しなのです。「鍵盤のタッチが違う」からアコースティックピアノが良いわけですが、とどのつまり、多彩なタッチとはその人の音楽的な耳によって作られていくので、可能であれば本物のピアノを使えれば良い耳が育てられるし、それによってタッチの種類も増えるのでピアノがどんどん上達しますね…というお話しなのです。
最近は、中学生でも海外の先生にピアノのレッスンを受ける機会があるでしょう。もしあなたが海外に出てレッスンを受けた時に、教授から「あなたはとても良い耳を持っている」と言われたら、その先生はその時にあなたが弾いた曲の出来栄えだけでなく、あなた自身の才能にも興味があるはずです。
反対に自分の音をよく聞かないで指の運動だけで弾く生徒には、左右の手のひらを空に向けて「お手上げ」のポーズをなさったり、先生によっては烈火のごとく怒り出す方や反対に悲しそうにがっかりする方もいらっしゃいます。いかに「客観的に自分の出す音に耳を傾ける事」が大切かを目の当たりにすることでしょう。
絶対音感の育成とは違う「繊細な耳を育てる」ことは、曲の理解を深める事に繋がりますから、ピアノをますます好きになっていくし、コンサートに行ったりCDで音楽を聴いた時に何気ないフレーズに心を揺り動かされることにもつながります。ですから、音楽的な繊細な耳を育てると自分の音楽を楽しむ世界もどんどん広がっていきますよ!
まずは、自分の出す音にどれだけ耳を傾けられるかを心がけていきましょう。😊
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