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横浜市港南区上大岡東のピアノ教室・皆川ピアノスタジオです♪

世界的なピアニストで指揮者のウラディーミル・アシュケナージさんが

所属事務所を通じて全ての公の演奏活動から引退することを表明しました。

現在、82歳ということですので、一般的には引退もやむなし…と言ったところなのでしょうが、

クラシック音楽の世界においては、1人のアーティストが長い年月をかけてどんな演奏家に到達するかはとても重要な事とされています。

若い頃は外側を飾っている技巧的な華麗さで聴衆を惹きつける事が多いですが、

演奏家が円熟し老成し、核になる物だけが残っていくのを見届ける事を楽しみにしているファンも多いので、

これからのアシュケナージさんの演奏が聴けないのはとても残念な気がします。

私が、彼の名前を初めて知ったのは、中学1年の頃でした。

学校の授業で、音楽の先生がアシュケナージさんともう1人の名ピアニスト、ポリーニさんの演奏でショパンの「エチュード(練習曲)」のレコードをかけて、2人の演奏のし方の違いを中学生にもわかりやすく説明してくれたのでした。

中学の時に、初めて聴いたのは、たぶんこの録音↓↓↓だったのでは…?と思います。

 

 

当時は、私はまだベートーヴェンのソナタとバッハ、ツェルニーしか弾いた事がなかったので、

この凄まじいテンポで自由自在にピアノを操っているかのような演奏を耳にした時には、とても衝撃を受けました!

音楽大学に入学した後もこの2人、アシュケナージとポリーニが弾くショパン・エチュードは当時の音大生にとっては、教科書的な存在でした。

明晰で筋骨隆々、音を鳴らし切るポリーニにさんに対してアシュケナージさんは温かい音色で細部まで音楽を作り込んでいるかのような印象。

気分の赴くままにレコードやCDを買うようになると、アシュケナージさんの多岐に渡るレパートリーがたくさんリリースされている事がわかりました。

意図的に彼のCDを集めたわけではないのですが、「彼の演奏ならば不満に思う事はないだろう」という思いから、気がつけば私のコレクションも彼の演奏するものがどんどん増えました。

彼のライブを聴いてみたい!と思った頃にはピアニストとしての活動より指揮者として活躍される事が多くなっていて、結局、ホールでの生演奏は聴けずじまい、私にとっては伝説のピアニストとなってしまいました。

指揮者としては、NHK交響楽団の音楽監督をされていた頃もありますが、

個人的には、ピアニストとしてのアシュケナージさんを神様のように感じます。

引退後の公開レッスンや講演会などは予定されているのでしょうか?

世界中の彼のファンは、それを心待ちにしている事でしょうね。

 

 

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