こんにちは。
横浜市港南区上大岡東のピアノ教室・皆川ピアノスタジオです♪
お子様がコンクールや音大受験を目指す事になると、先生からグランドピアノの購入を勧められる事があるかもしれません。ご家庭に設置するグランドピアノは、理想的にはヤマハC3以上が良いというのはよく聞く話しですが、どうしてもお部屋に入らない場合、C1又はC2の選択になるでしょう。果たして小型のグランドピアノは役に立つのだろうか…とお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
当教室もレッスン室の2台目のピアノとしてベビーグランド、ヤマハC1Xを納入致しました。散歩がてら出かけた上大岡のショールームで初めてC1Xを試弾したのですが、それまでの旧C1と比べて音質、音色、タッチ感がずいぶん改善されていて大変驚きました。小さいピアノなりの音の深みがよく出ていると言った印象でその深みは、鍵盤のタッチ感にもまた反映されていました。結局名古屋にある楽器店で市場に滅多に出回らない新古品C1Xに巡り会い購入を決めました。
このC1Xは当教室では主に4歳児から小学生の生徒さんが使用しています。まだピアノを習い始めたばかりの子供達が単音でド、レ、ミとタッチする時初めて耳にするピアノの音としては非常に満足感があります。ソナチネ程度までは、問題なく使えそうです。バッハもインベンション、シンフォニアなら行けそうです。C1Xの特長なのかうちのピアノの個体の特徴なのか、どちらかわかりませんが、鍵盤のアクションは重めですので弾いていて安定感があります。鍵盤が指にまとわりついてくるような感触があります。
ではこのピアノでショパンエチュードを弾いてみるとどうでしょう?メカニカルな面での練習は出来ますが、タッチを自在にコントロールするという繊細なテクニックの練習は厳しいと思います。
もう一つ、先日バッハのフランス風序曲をこのピアノで弾いてみました。想像していたより悪くありませんでした。バロック、古典派ソナタなど様式感のある曲は、時々C3以上の大きなグランドピアノで練習する事を並行して行えば家ではC1Xで練習するのも可能だと思います。
最上級レパートリーの一つ、ドビュッシーの喜びの島…これをC1Xで練習するのは、かなり厳しいです。ピアノのアクションも思い通りについて来てくれませんし、ペダルを使ったニュアンスも大雑把なものしか出せませんでした。
C1Xは、それまでの旧C1に比べると音の質に関して大進歩を遂げています。レベルで言いますと音大受験、合格までならどうにか使えると思います。しかし、いざ大学に入ってから勉強するショパンのバラードやドビュッシー、ラヴェルなどの近現代の様々な音色を必要とする楽曲には、少し物足りないかしら…というのが、私が2ヶ月使ってみての感想です。
楽器も上を見るとキリが無いですが、1度所有すると長いお付き合いになりますので間違っても衝動買いなどなさらないように…😊 ピアノ購入について何かご不明な点がございましたら、いつでもご相談下さい。
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