ベレンス左手のトレーニング

こんにちは。

横浜市港南区上大岡東のピアノ教室・皆川ピアノスタジオです ♪

上級テキストの話題になりますが、先日フェイスブックのピアノ友達の間でフィンガーエクササイズにどんな教材を使うかが話題になりました。ハノン、ピッシュナは日本はもとより世界的に有名な指の筋トレ(！)本。但し、皆さんやらないですむならやりたくないという意見が多数でした。やったことがある方ならわかると思いますがあまり音楽的とは言えない内容で無味乾燥、弾いていて面白くないからでしょう。他に日本でおなじみのツェルニーも指の練習曲ですね。昔はツェルニー100番から30番、40番、50番、人によってはツェルニー60番もやったものです。今、こう書いただけでも私達の世代ってすごい量の練習曲をこなして来たんだ…とゾッとしちゃいました。(笑) これだけツェルニーを練習するのはひと世代前の日本のピアノ教育独特のものらしいです。今のように教材が溢れるほど無かった事と、自分が習った通りに生徒に教えるという日本人の律儀さが影響していたかもしれません。

そんな中で、私がピアノ仲間達に紹介した指のエクササイズ本は、「ベレンス左手のトレーニング」です。左手のみの練習に特化しています。前半と後半に分かれていて、後半は、一曲一曲が短いながらもスラー、スタッカート、テヌートなどのアーティキュレーションを伴っているし左手だけで二声を弾き分けることで左手にコントロールの訓練を課しながら、うまく弾ければまとまりのある音楽的な出来になるわけです。(下の写真参照)

但し、やはりこれらの曲を初見で弾けるくらいのレベルにいないとなかなか左手を音楽的に弾くという最終目標に達するのは難しいかもしれません。指導者が自分のピアノのスキル維持のためだったり、演奏活動をされている方がある一定期間左手の事に集中して練習してみたいという時には心強い味方になってくれる本だと思います。日本の全音楽譜出版社から楽譜が出ていますので、簡単に手に入る所も有難いですね。

指の筋トレ本は私も一時期はまって色々やってみましたが、結局今でも時々取り出して使用するのは、ハノン、ピッシュナ、ベレンスだけです。あとは、バッハをさらったり、その時手がけている曲の部分練習でテクニック維持に努めています。

ピアノ指導者の方や演奏活動をされている方で、何か面白いエクササイズの教本をご存知でしたら教えてください！😊

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