Photo : ショパンの肖像画 (ドラクロワ画 1838年 鉛筆画)

 

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横浜市港南区上大岡東のピアノ教室・皆川ピアノスタジオです♪

以前、このブログでテキストのご紹介 番外編として「エリーゼのために」を取り上げました。

テキストのご紹介 番外編〜エリーゼのために

 

今日は、この「エリーゼのために」を無事手中に納めた生徒さんが、次のレベルで「弾いてみたい!」と憧れる名曲「幻想即興曲」をご紹介します。テクニック、音楽性共にかなり本格的になります。普段の教材でしたらベートーベンやハイドンのソナタ、シューベルト、ショパンの即興曲、ノクターンを何曲か手がけた頃でしたら挑戦できるでしょう。

始まりがとっても劇的です。最初のソのシャープのオクターブは左手だけでも弾けますが、私は両手を使って音に重量感を加えるようにしています。さあ、その後が問題山積みの箇所です。1拍の中に左手6個の八分音符に対して右手8個の16分音符です。数学的な理解としては左手3に対して右手4つが入るという事でいいと思います。必ず右手が主導になるようにしましょう。

中間部はノクターンを思わせるメロディーとハーモニーの美しい部分です。ただ、同じメロディーが何回も何回も出てくるのでなんらかの工夫を施さないと聴いている人、ひょっとすると弾いている人さえも飽きてしまいかねません。

後半はまた前半の6:8が戻り、コーダへと向かいます。実際に弾いてみるとこのコーダが地味に難所なんです。もうすぐ終わる…と安心しているとひっかかるので要注意。

この名曲、先日のランチタイムコンサートでも弾きましたし米国でも頻繁に演奏しましたがどこで弾いてもお客様に人気があります。「今日はユキがショパンのファンタジーアンプロンプチュを弾くって聞いて楽しみにして来たのよ。」なんて声をかけて下さる方もいらっしゃって、幻想即興曲の人気は日本に限ったもので無く世界共通なのだなと再認識しました。

当時ショパンは、友人であるフォンタナに「自分が死んだ後、この楽譜を燃やして処分して欲しい」と頼んだそうです。ショパン本人はこの曲を気に入っていなかったのでしょうか。結局彼の死後、フォンタナはショパンの遺言に背いて公表、出版したとも言われています。ショパンの意思に反したとは言え、後に世界中の人々からこんなに愛されるようになったのですから、私たちはフォンタナに感謝した方が良いかもしれませんね。

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皆川ピアノスタジオ

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