すばらしい音楽家は
音楽の「楽しみ方」をよく知っている。
音楽のさまざまな「楽しみ方」は
幼い時期に 先生など周囲から
『音楽あそび』の刺激を受けることで
『よろこびの体験』を重ねることができ
やがて自身でも「楽しみ方」を
発見できるような人になる
ということがある。
大人であれば
幼い子供のような気持ちを積極的に甦らせることで
子供たちと変わりなく刺激を受けることもでき
『よろこび』の体験を重ねることができる。
『発見』は私たち「人」にとっていつの日も
大きな「よろこび」である。
音楽と向き合い続ける上でも
まちがいなく最大の『よろこび』となる。
重ねて言えば音楽は歓び以外の何物でもない。
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例えば動画などでまたは実際に
素晴らしいピアノ演奏に触れてドキドキ感動してやまない時
あなたなら先ずどうするだろうか。
*一目散に楽譜を開いてピアノに向かい
ポロン、ポロンと音を出してみて
今度コレ弾きたい! こんどコレ弾きたい!
コレ! 弾きたい!と 夢中になり熱くなる・
*週末に夜通し何百回も繰り返しメディアをかけ
寝不足なのに翌日は瞳がキラキラに輝き
友人から
「すっごい楽しそうな顏してる!なんかいいことあったの☆?」
と聞かれて「ちょー寝不足!!!」とさらにキラキラ輝く・
*魅力的なメロディーをおぼえてしまい
つい何をしていても口ずさみ
テーブルでリズムをトントンたたいてしまい上機嫌・
*曲調に影響されて部屋で踊りまくり
テーブルをピアノにみたてて弾きまくり
開場いっぱいの拍手喝采をあびているイメージの世界に
しっかり浸りまくり
鏡の前でてれながら「お辞儀」をしてはしゃぐ・
*お箸を指揮棒代わりに演奏に合わせて指揮をとり
エンディングでは万歳をしたい気分になり
ひとりキャーキャー心ふるわせる・
*演奏をかけた部屋で 一心不乱に
なぜか「絵」を描き続け 気づけば朝になっていて驚く・
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これらは音楽をさまざまなに楽しむ人の
ほんの一例だが
すべてに共通しているのは
『積極的にあそんでいる』ということである。また
『没頭している』ということである。
音楽が格好の遊具となり
感動とともにそれを楽しむ独自の世界に
まさに「人の魂が没入している」瞬間だ。
没頭・没入は「夢中になる」とも言い換えられるが
夢中には「夢」が存在するのだ。
これこそが
属に困難な道のりとされる`楽器演奏修行`を
イキイキとよろこびをキープしながら
何でもないような顏をして努力し
長年継続して行けるための
根源的なエネルギーとなるのである。
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何気なく
人の心の琴線にふれるような演奏とは
「がむしゃらに一生懸命がんばればできる」
というものではない。
「とにかく汗水たらして努力すればできる」
というものでもない。
「まじめにさえやっていればできる」
というものでも決してない。
これが実際である。
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音楽の楽しみ方をよく発見して
これをよく知り
よく音楽を楽しめる人であってなお
ワクワクと努力を重ね続けられる人には
やはり勝てない。
音楽にはこのようなおもしろい面がある。
mintmint
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