江戸川区篠崎町のピアノ教室
「皆川音楽教室」主宰の皆川伸子です。
ちょっと前のレッスンです。
ある高学年の生徒さん
音階を練習中
とても難しい指使いです。
どうしても同じところで間違えてしまう。
いつの間にか涙がポロポロこぼれていました。
私はその瞬間
『あっ
語気が強すぎたかな?』
でもすぐに
『悔しいんだな。
何度やってもできないことで
気持ちが抑えられなくなってしまったんだ』
とわかりました。
私は
そこまで追い詰めてしまったこと
と
そこまで一生懸命に向き合っていること
に
反省と嬉しさと
複雑な気持ちになりました。
生徒には
涙が出るほど
一生懸命に取り組んでいることは立派なこと
ただ泣いてしまうほど辛いのなら
一旦やめてもいい(練習)ことを話しました。
そして
翌週
その子なりに考え練習したのでしょう。
見事に弾けるようになりました。
次の新しい音階では
「途中までは
こないだのと同じだったから
簡単だったよ」
と
あっさり弾けるじゃないですか
あの涙は無駄じゃなかった!
教室には
様々な生徒がいます。
上手い下手は関係ありません。
私が重視しているのは
次のレッスンに向けて練習をする中で
気づきがあるかどうかです。
気づきが感じられたとき
その曲は終わりにして次へ進みます。
もし同じ曲を3週4週に渡ってやるようなことがあったら(ソナチネ前までの曲)
よほど練習が足りないか
間違えた練習をしているか(ここ重要です)
つまり
気づきがない(感じられない)ということになります。
レッスンでは伝えていますが
こどもですから
忘れてしまったり
聞いていなかったりが
あったりもするでしょう。
あまりに同じ間違えをする場合は
本人にも原因を考えさせて
それを補うような指導をおこなっています。
ピアノを練習すること
レッスンを受けること
その人の人生の中で(大げさ)
ピアノがどれほどの割合を占めているかで
それぞれ考え方は違ってきます。
私は講師ですから
本音をいえば
たくさん練習して
スラスラ弾けて
こうしたらもっといい演奏になるよ!
というのが理想です。
が
理想と現実は違う
はい
それは心得ています。
だから少しでいいんです。
少しでも前へ進もう。
進まなくても
どうか後退だけはしませんように…
と願いながら
日々のレッスンをおこなっています。
がんばりましょう😀