江戸川区篠崎町のピアノ教室
「皆川音楽教室」主宰の皆川伸子です。
テンポを上げすぎる子と上げられない子がいます。
上げすぎる子は
全体の拍子感を持つことはできるのですが
最初から上げてしまうので
音間違え、指間違え、リズム間違え
が多くなります。
そして
間違えたまま練習を重ねてきてしまうので
直すのに一苦労となります。
また
ゆっくり弾くことができない
=テンポを下げるとつっかえる
のような特徴があります。
いつも速く弾いていると
指が勝手に動いてしまうんですよね。
ですから
テンポを落として
丁寧に練習することが難しくなるのです。
性格的には
せっかちさんが多いかもしれません。
反対に
テンポを上げられない子もいます。
既に一通り弾くことができて
テンポを上げた方が
曲の表現が増す場合
やはりそのように弾くことが望ましいのですが
いつまでたってものんびりです。
家での練習時に
上げたつもりでも上がっていない可能性が大ですから
メトロノームで確認するようにいいます。
それでも
なかなかテンポが上がりません。
テンポを上げすぎる、上げられない
真逆のことをお話しているのですが
その子の性格によることもありますし
指が速く動くテクニックを身につけているかにもよります。
同じようにテクニックを指導してきても
練習量によって
最終仕上げのテンポは異なりますから
テンポを上げることが難しい=苦手の子も多いです。(逆も然り)
理想をお話しますと
①ゆっくり譜読みをして両手で弾く
②少しずつテンポを上げる。
③速く弾けるようになったら
またゆっくり丁寧にさらう。
上げすぎる子は①ができていません。
上げられない子は②ができていません。
(①②③の中には、アーティキュレーションを入れる作業もありますが、ここではテンポのみについて話しています)
このように段階を踏んでいくことが
曲の完成度を高めていくことになります。
皆さんも
当てはめて考えてみてください。
人にいわれて気付くこともありますが
結局 本人が納得しないことには
癖はなかなか直りません。
レッスンでも
一人の生徒に注意することは
毎回ほとんど同じです。
ここができるようになると
良くなるのになぁ…
と いつも思います。
音源を聴いて曲のイメージをつかむのも良い方法です。
当てはまるなと 思ったら
今すぐ練習してみてください!