江戸川区篠崎町のピアノ教室
「皆川音楽教室」主宰の皆川伸子です。
題名のある曲
それは
作曲家がつけたものもありますが
編集者が、曲の印象からつけたものもあります。
ソナチネ・ソナタなどにはついていませんね。作品番号のみです。
例えばブルグミュラー「貴婦人の乗馬」という曲
どんな曲を想像しますか?
字のごとく
貴婦人が優雅に馬に乗っている絵でしょうか?
この曲は
ブルグミュラーがフランスのパリで作曲したもので、フランス語で題がつけられています。
その訳し方は
編集者によって違うようで
貴婦人の乗馬も
貴婦人の馬車といったり
ただ、乗馬といったりします。
そして貴婦人といっても
ドレスを着て乗馬はできないので
騎士のような
凛とした女性を描いたものなのではないでしょうか。
題名一つで
様々な見解が生まれますね。
ですから
まず曲をもらったら
題名から考えられることを想像してみましょう。
それから楽譜を弾きます。
どうですか?
題名通りでしたか?
馬のスピードはどうですか?
どんな場所が浮かびましたか?
思っていたのと違うと感じた方。
あなたならどのような題をつけますか?
貴婦人が登場しないとしたら
誰が出てくるのでしょう。
中級くらいまでは
たいてい題名がついています。
音楽は自由でいいと思うのですが
自由は、簡単なようで難しい。
題名は
そんな私たちにヒントを与えてくれます。
それなら
そのヒントを無駄にするのはもったいない。
曲をもらったら
まずは題名を見ましょう。
そしてできる限りの想像力を働かせて
その曲がどんな曲なのか
ワクワクした気持ちで練習してほしいのです。
『私だったらこんな題名をつけるのになぁ…』
そんなふうに感じてもいいでしょう。
『自ら考えて感じること』
題名にはそのヒントが隠されています。
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