効率の良い練習方法を理解・習得するにはいくつかのプロセスが必要です。

1、なぜその練習が効率的なのか、効率が悪いのか言語化する

2、効率的な練習と効率の悪い練習、両方を経験してその効果を実感する

3、それらを経てその練習の目的と本質を理解し、練習の仕方を自分用にアレンジできるようになる

この3つを経てようやく本当の意味で理解・習得したと言えます。

一つ目のなぜ効率的かを理解することはそれほど難しくありません。今や多くの人が自宅にいながらYouTube等で勉強できます。しかし2番目の実際に自分でやってみる人は激減しますし、見よう見まねでやってみても実はやり方が違っていたり、それがなぜ効率的なのか実感できる人はさらに少ないでしょう。

そして最後の自分なりにアレンジできるようになるまで試行錯誤する人はほんの一握りだと思います。

効率の良さを実感するためには効率の悪さも経験していないと難しく、何の練習もしたことのない人に「これが最高効率の練習の仕方なんですよ!」と力説したところで本当?と疑問に思われるだけでしょうし、実際にやってみても実感してもらうことは難しいでしょう。

 

私は3歳からピアノを始めましたが、効率的な練習ができるようになったのは、教室を始めて人に教えるために練習方法を一から見直してから、年齢で言えば30も後半になってからです。

今の記憶を持って若返れたらもっと上手くなれていたのになぁと思わなくもありませんが、もし若き日の自分に今の自分が指導しても効率の良い練習の仕方を当時の自分に理解されられるか自信はありません。

自分を下手だと思っている人は多いですが、単純に練習不足が原因だと思っているだけで練習の仕方やそれ以外に原因があると考えて練習できる人は多くありません。

効率の良い練習方法を求めると、練習時間を減らすためにより良い練習方法がないか、練習量以外の原因がないか考える時間を増やすというジレンマとぶつかります。そう……弾く時間を減らすためには考える時間を増やさなくてはならないのです。そして人は身体を動かすより頭を働かせる方が負担に感じる人の方が多いのです!泣

誰しも上手くはなりたいがそのための努力は最小限にしたいものです。ですが本当に効率的な練習方法を実感・習得するには非効率なことも経験しなくてはならないし、考える時間も増やさなくてはなりません。となるとこれは本当に効率的と言えるのか疑問が出てきますね笑

少なくとも頭を使いながら練習するとがむしゃらに繰り返すよりも練習時間は減らせますし、何より身体の故障につながりにくくなります。より長く成長を感じながら楽しむためにも一つの正解を求めるのではなく、常にもっとより良い練習方法があるのではないかと探りながら練習するのが一番効率的なのかも知れませんね。

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