こんにちは♪
ピアノ教室Farbe 木村彩乃です。
綺麗な優しい音が好きな小学3年生の生徒さん♪
特にフレーズの終わりや曲の最後でだんだん弱くするのがとても上手です*:..。o♬*゚
弱く弾くところで、左手の音がどうしても響いてしまうので、
『あんまり小さく弾こうって思い過ぎないでね、右手の方をこんな風に歌わせて…』
と私がお手本弾き。
少しオーバーに表現したので、内心
(ちょっとキツい音になっちゃったかな)と思っていましたが、
そこですかさず
先生、ここはね、
私はやっぱり
こういう感じが好きだよ
そうして、じっくり自分の音を聴きながらピアノを弾いてくれる姿が、何だかとっても嬉しかったです
自分が出したいと思う音色があること
自分の出したい音を想像出来ること
そして、それを実際の音で表現できること
それこそがピアノを弾くということ、ピアノを弾く醍醐味なのです。
『楽譜を見て弾く』ことは、ある程度までいけば出来ます。
知っている曲が弾けた!とか、前よりうまく弾けるようになった!とか、
それもとても楽しいです♪
けれど、ただ弾く、という地点を抜けて、
音色、タッチ、表現
などを自分で考えながら、1曲1曲心を込めて向き合うことができるようになると、ピアノの楽しさは倍増します
私自身の話になりますが
ピアノを始めて間もない頃、
『先生に言われたこと』は、割とすぐ直せる生徒だったと思うのです( ॑꒳ ॑ )
けれど当時は、自分の中から出てくるものは、ほとんど無かったような気がします。
先生に言われたことを正しく再現して、ミスは直して、次のレッスンでその通り弾けたら満足していました。
けれど、もっと後になって、たくさんの先生方にレッスンを受ける中で分かってきたのです。
うん、弾けてるよ
と言われたら…
これは、褒め言葉ではないということ。
弾けているだけでは何も伝わらないし、伝えられないのです。
『自分はこう弾きたいというものを、間違えても良いから、自分が思っているより、もっともっと、もっと出さなきゃいけないよ。』
レッスンで、私自身が一番言われたこと、これが今、一番生徒さんたちに伝えたいことです。
『はい、分かりました』と言って、先生のお手本どおりに、先生に言われたとおりに弾くことは、意外と簡単です
(要求にもよりますが)
自分の殻を破って、どんどん表現してほしい
生徒さんには、やはり小さいうちから、『何となく』ではなく、自分で考えて弾く力を持ってほしいと思いながらレッスンしています。
どうしてそれは小さく弾いたの?
どうしてそこはゆっくりにしたの?
意識していなかったとしても、私からの質問で、
『ここは新しい場面が始まる所だから』
『最後、終わったって感じがほしい』
など、どんな生徒さんも、自分の意志を持っています(^^)
もちろん、絶対に間違っているということは正しく修正しなければいけませんが、表現の幅はある程度自由でなければ、それぞれの個性がなくなってしまいます。
皆が皆、同じ曲を同じ様に弾いたら面白くないですよね(^^;;
そんな風に考えてたのね!!
そこをそうするの⁈
と驚かされることもあり、個性を見るのは楽しいです
『弾けてるよ、だけどね。』
その次が、大切なのです。
私自身、今もまだまだ、色々な表現の仕方、音色の違いを模索し続けています。
できた!なんてことは永遠にないかもしれませんが、ずっと探求していたいし、それが楽しいのです。
『どうしてそう弾くのか』
いつも生徒さんに、自分自身に、問いかけています。