こんにちは♪

ピアノ教室Farbe 木村彩乃です。

 

 

 

数年前から、自宅ピアノの鍵盤が、弾いているとガタガタと横揺れして、鍵盤と鍵盤の間に隙間が空いてきたのが気になっていました

 

 

 

原因は、フロントブッシングクロスという、鍵盤の裏に付いている赤いフェルトが、ピアノを弾くことで摩耗して薄くなってしまい、それが鍵盤のガタつきやカタカタという雑音になるのだそうです。

 

調律師さんからも、その少し前から、フェルトを貼り替えた方が良いですね〜と言われていたので、3年ほど前に、『それでは次の調律の時にお願いします』とお話すると、

 

 

『フェルトを貼り替えるには、鍵盤を持ち帰る必要があるので、タイミングの良い時に言ってください。一週間はかかります』

 

 

とのことΣ( °o°)

 

 

なかなか大ごとでした

 

 

 

一週間ピアノが弾けない!となると本番前は難しいし………

 

 

 

と時期を見計らっているうちに、あっという間に月日は経ち、、

 

ガタつきも限界かと思われ始めた先月、ようやく修繕をして頂きました

 

 

 

鍵盤の無いピアノの写真。

 

 

 

 

これは何でしょうか……という感じですが

 

手前にあるオーバルキーピンと呼ばれる金属(真鍮)の棒に鍵盤が差し込まれており、この棒が弾く時の鍵盤の横揺れを抑えています。

 

 

 

 

ピアノが有るけれど無い……という不思議な状態が一週間続き、、

 

 

いよいよピアノ恋しくなってきた(⁉︎)頃に、

 

 

 

ピカピカになって帰ってきましたー

 

 

 

 

今回、鍵盤の研磨もお願いしました!

 

 

本当なら、綺麗になったところをビフォー・アフターで見て頂きたいのですが、以前の鍵盤は、掲載するのもはばかられるほど黄ばんでいまして……

 

けれど私自身は、長年の愛着でそれもまた良し♡と思っておりましたが、調律師さんに、

 

 

『だいぶ汚いので研磨しましょうか!』

 

とはっきり言われてしまうほどのものだったので(^^;)、

 

 

ここではアフターだけにしておきます

 

 

 

そして、問題だったクロスを変えて頂いたおかげで、もちろんガタガタは無くなり、想像以上のタッチの変化に本当に驚きました

 

 

お恥ずかしいことに、弾き始めて3日は、前腕部が筋肉痛になるほどでした(°▽°)

 

 

鍵盤の適度な抵抗を作るためにあるものなので、それがいかにすり減って、ほとんど抵抗の無い状態で弾いていたかということだと思います。

 

 

 

鍵盤の裏の本当に小さな部分ではありますが、ピアノの響きまで変わり、実際、楽器全体が以前より鳴っている様に感じます。

 

 

 

今回のことで、ピアノの構造について、改めて調べてみましたが、今回のような小さなもの含め、グランドピアノ1台には、およそ10,000個もの部品が使われているようです!

 

木材や羊毛などの天然素材が多く使われているため、温度や湿度に影響されやすく、ひとつ不具合があると楽器の持つ本来の響きが出てこない、という繊細なものなのです

 

 

10年前に、ハンマーフェルトという部分を変えた時にも、同じピアノとは思えないほどの響きの違いに感動したのですが、適切なメンテナンスをしていただくことで、何度でも生まれ変わることに、改めてこの楽器の素晴らしさを感じました*:..。o♬*゚

 

 

因みにハンマーフェルトとは、鍵盤を押すことにより弦を打つハンマーの先端についている、こちらのフェルトのことです。

 

 

 

 

今回は何やら難しい話題になってしまいましたが!

本日のお題にぴったりの、こちらの小説をオススメの一冊として締めくくりたいと思います

 

 

 

 

専門学校を卒業し、新米調律師さんとして歩み始めた青年の奮闘と成長の物語です。

 

一つの音に真摯に向き合い、自分の選んだ道を、迷いながらも真っ直ぐに進んでいく主人公の前向きな姿や、先輩調律師さんから投げかけられる深みのある言葉に感動し、ピアノから立ち上がる音が聴こえてくるような美しい表現の文章に、あたたかな余韻が残る作品です.。 。.:*・゚

 

 

少し、秋の虫の声が聞かれるようになった夜のお供に…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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