全くの初心者を除いて、基本的に生徒さんには、ハノンとテクニックをつけるための教本、それに曲集の3冊を渡してレッスンを進めています。
しかし、なかにはハノンやツェルニーよりも曲ばかり弾いてくる生徒さんがいます。むしろ練習熱心な生徒さんに、そんな傾向があるような気がします。
気持ちはよくわかります。同じことの繰り返しのハノンなんておもしろくありません。曲を弾く方が楽しいに決まっています。私も子供の頃そうでした。
でも、今生徒さんと向き合う立場になってよくわかります。基礎が大事だと。
そんな生徒さんによく言うのは
「ハノンで、一本一本の指を強くして、ツェルニーでテクニックをつけるんだよ」
「ハノンはボーっと弾くんじゃなくて、指の形に気を付けて、強くなれって思いながら弾こうね」
「曲を弾く前に、必ずハノンを弾くようにしたらいいよ」
でも、やっぱりハノンって退屈な反復練習なんですよね。同時に精神力も鍛えられる気がしますけど。
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