NHK教育の「3か月でマスターするピアノ」と言う番組を続けて見ています。講師の先生によるユーモアたっぷりで、それでいて、しっかり基礎的な理論もおさえたレッスンで、楽しく練習が進められています。生徒さんは、ピアノまったくの初心者と、少し経験者の大人です。
先週のテーマは「いろいろあった人生経験を曲にのせよう」というものでした。まさか、ショパンの『革命』や、サティの『ジムノペディ』に、自分の人生をのせるなんて思ってもないことでしたが、二人の生徒さんは、それぞれ曲の流れにそって、それまでの人生を想像豊かにまとめられていました。
でもそれは、ピアノ演奏において、自分の気持ちがどうやったら聞いてる人に伝わるかという、とても大事なレッスンだったと思います。大人ならではのレッスン法ですね。小さな子には、人生経験なんて問えませんが、たとえば「ここでは、どんな場面を思い浮かべる?」とか「どういう気持ちだと思う?」とか簡単な質問で、その子なりの気持ちを引き出してあげられるのではないかと思うのです。
そこで、普段のレッスンを振り返ってみると、音、リズム等の間違いを指摘し、楽譜通りに弾くことばかりに気を取られているのではないかと反省です。番組を見て、あらためて表現することの大事さを再確認しました。
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