「題名のない音楽会」という番組で、ピアニスト角野隼人さんを育てた名指導者、金子勝子先生のことを知りました。
「先生がいらっしゃらなかったら、ピアニストになってなかった」と言う角野さんです。いったいどんな指導をされていたのでしょう?生徒、講師両方の立場から、しっかり見させていただきました。
一本一本の指を強くするための「指セット」という先生独自のトレーニングですが、レッスンでは、その時間を多くとっていらっしゃるとか。機械的な繰り返しで、地味でおもしろくない練習だと思いますが、生徒さん達も、それにこたえて毎日努力を重ねているのでしょう。
また、どんなものでも(例えばスケールカデンツなど)曲として音楽的に弾く、ということを大事にされているとか。つい楽譜通りに弾くことのみに目がいきがちなのですが、それだけでは人を感動させることはできませんよね。
初心に帰って、というのはこのことではないでしょうか?今までの自分自身の練習や指導方法について、大いに考えさせられました。
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