過去の記事より。
フォルテは強く、、
だから ここはフォルテだから強く弾く、、?
これではダメなのです。
これでは「音楽」にはならないのです、、。
子どもピアノレッスンでは
幼児や小学校低学年の
子供たちには
演奏表現上の音楽記号については
あえて
初級(初中級)をある程度進んでから
導入しています。
♦︎例えば強弱に関する
ごく単純な記号などです♦︎
ピアノに指を置き始めて
音楽を演奏しはじめて
あまり時間のたたない幼い子供たちに
「このマークはね。フォルテよ。」
「フォルテの意味は・強く・ですよ。」
「フォルテと書いてあるのでここは・強く・ひきましょうね。」
と教えることは・・・・・・・・
一見、しっかり教えているように
きこえますが・・
実はその子の将来の演奏表現には
全くプラスになっていません。
むしろ『観念的』になり
音楽表現にはマイナスになってしまう面が
大きいのです。
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フォルテは「強く」というのは
イタリア語の楽語に対する
単純な「直訳」です☆
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たとえば楽譜の中で「フォルテ」と
書いてあっても
その曲によってその箇所によって
ニュアンスはさまざま。
いつもかならず 単純に
・強く・という意味だとは限りません☆
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ごく単純そうな
フォルテ・ピアノ・クレッシェンド など
実はそんなに単純ではないのです☆
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ベートーベンもシューマンもショパンも
ある時は「どっしりと」弾いてほしい所だったり☆
ある時は「ふかい感じで」弾いてほしい所だったり☆
またある時は「重めに」表現してほしい所だったり☆
いろいろな場合があるのです。
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幼い子供に
フォルテを強く・と『記憶』させることは
簡単なことですが
音楽は記憶のお勉強ではありません。
それを安易にしてしまうと・・・・・
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幼い子供であるほど
実にすなおに☆
「国語」になってしまうのです。
曲のイメージに関わりなく
言葉で「つよく・」と記憶してしまうのです。
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その結果
どの曲のどんな所にフォルテがあっても
すべて同じ弾き方で
ニュアンスもなく
一色で
弾くようになってしまう可能性が大なのです。
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これは明らかに
音楽にとってはマイナスなのです。
子供は素直ですので
影響も大きいのです。
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フォルテを単純に「強く」弾くことなら
数値でプログラミングをすれば
コンピューターでも簡単に可能なことです。
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クラシック音楽は
現存する楽譜から また
表記されている最低限の記号から
作曲家の言いたかった気持ちをくみとり
それらをイメージしながら
曲をひもとき
演奏して行くもので
これを「解釈」と言い
クラシック演奏の核となるものです。
将来に向け
ピアノで音楽レッスンを始めている
幼い子供たちは
たいせつなアーティストです。
楽譜に記されている
記号(とくに強弱記号)は
すなおな幼い子供たちほど
単純に「言葉」で覚えさせては
いけません、。
その曲のその箇所において
指導する先生が
子供が曲のイメージを
じゅうぶんにふくらませられるように
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じょうずに少ない言葉を選びながら
できるだけ
先生の演奏を聴かせてあげながら
導くことがたいせつです。
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言葉は便利なものですが
言葉によって
イメージが限定されてしまう
という点では
子供たちへの音楽指導では
本当に気をつけねばなりません・
お子様が幼いうちから
フォルテの意味を知っている!!
クレッシェンドの意味を知っている!!
・・などと・・・
喜ばないようにいたしましょう。
子供たちに
言葉の意味は
あとからでじゅうぶんです。
言語能力に乏しい「すばらしい幼児期☆」は
とくにとくに
もったいないですので
このような
左脳的な指導にならないよう
じゅうぶんに心を注ぐことが
必要なのです。
___MintMint___
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