GW中の5月4日に第2回目のリサイタルを終えました。

今回はあまり知られていない歌、でも、とても素敵な歌たちを歌いました。

半年前ぐらいにプログラムを組んだのですが、かなり大変でした。

もうこれは、やり切れるのか??と毎晩頭を抱えるような気持でしたし、

ホントに言葉の量が膨大だったので、覚えるのが大変すぎて、あれを覚えたらこれが抜けていく(私はまだ若いです:笑)、一か所抜けると決して戻れない!とか、そんな事が続いて、とにかくややこしくて大変でしたが、本番は無事でした。

今回のプログラムは、古典からロマン派のものが主でした。

結構これが”フォルム美”だな、と個人的に思っていました。古典はフォルムが美しいのですけれど、

ロマン派初期も、古典派よりもう少し自由が出てくる感じですが、まだ型が割ときれいに見える、という感じ。

美しい型、というのは、美しい顔やスタイルもそうですし、バレエなんかのポーズもそうですが、美しい形はいつの時代も崇拝されるものです。

そんなものばかりのプログラムを組んだのでした!

というわけで、エレガントで高貴なる、という名目にしましたが。

メンデルスゾーンの歌曲も”歌の翼に”は敢えて歌わず、他にいい曲を何曲も抽出してきました。

同じメロディーで2番まで行っても、3回目で形が変わっていく、とか、同じようで違うトリッキーなものとか、私もピアニストも合わせの時からずっと楽しんでた気がします。

でも流石にリストとかマスネになると、もっと官能的になります。色んな表現が、楽しかったです。

本当に、こんな突っ込んだプログラムで楽しんで頂けたかなぁ?と思いましたが、選曲に関してもお褒め頂き、有難き幸せでした。

 

マイアベーアとメンデルスゾーンて同じ師匠に師事してるんです。ツェルターという音楽の世界の重鎮に。そのツェルターはレンガ積み職人でもあったそうで、生涯2足の草鞋だったのですって。(※参照 未知谷出版 もう一人のメンデルスゾーン)

昔から生き方は自由というか、色んな生き方があるんだと思いました。

 

プログラムをどう組むか、どうエネルギー配分するか、どのように本番まで持っていくか、その精神とか肉体とか、またまた非常に勉強になりました。弛まず精進しようと思います。

いつも私に音楽的に物凄い良い刺激を下さり素晴らしい演奏をしてくれるピアニストに感謝。

そして、コンサートにお越し頂いたすべてのお客様に、心から感謝申し上げます。

掲載頂いた新聞社様4社にも心よりお礼申し上げます。

また、今回はウィーンでお世話になった先生の事も思い出したりしました。私がウィーンでお世話になった先生はウクライナ出身のオペラ歌手です(ウィーン在住)。

今精神的に大変そうですが、先生やウィーンを思い出しながら本番を終えました。

留学時代は、今から考えるとほとんど情勢的な問題のない平和な時代だったので、あの時お世話になれたのは、ラッキーだったのかなと思います。

音楽があるという事に感謝して生きたいと思います。そしてその時々の出逢いは貴重なのだなと思います。

 

 

演奏中に撮影しなかったので、画像粗くて申し訳ないです。

 

 

 

 

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Musik Sonnenschein(ムジーク ゾンネンシャイン)
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