もう11月も半ばを過ぎました。

10月の事ですが、10月10日に第11回東日本大震災復興支援チャリティーコンサートで歌いました。

だいぶコロナの感染者数も減り、たくさんの方にご来場頂き、有難い限りでした。昨年は舞台にビニールの幕を張りましたが、今年は取りました!すごく前進!(もちろん換気や消毒、検温、マスク着用のお願いなど、出来る限りのすべての対策はしました)。

今年も素敵な出演者、共演者に恵まれました。

学生時代からずっと私の演奏を聴き続けて下さっている方々も何割かいらっしゃいますが、クラシックが初めて、という方も多数いらっしゃったので、出演してくれた演奏者にも、なるべくわかりやすい曲を、とお願いしてました。にも関わらず、結構な難しい曲が多くなってしまいました。お願いした私もです。

モーツァルトやヘンデルの他に、ちょうど旬の(旬と言っても私にとっての旬^0^)マスネのマノンから2曲をプログラムに取り込みました。

外国語はもともと好きで相性が良いのですが、フランス語だけは、ハードルが高くて以前はちょっと避けてました。しかし意外と歌ってみると歌いやすくて、しかも覚えやすくて(?)声も乗りやすいので、フランス語に対する思い込みが外れ、新しい境地が開けるような気がしたので取り組んでいます。

マスネの音楽は美しくてお洒落で官能的で、詩的でもあり、常にエレガントなところが魅力だと思います。

マスネは、言葉の持つ、文章の持つ雰囲気そのものをそのまま音楽に投影してしまうことに天才的な才能があったようです。

ライトモチーフ的なものも使われていて、ワーグナーからの影響もあるようです。

和声も美しいので、私はピアニストとの合わせの時から超~感動していました^-^;

 

というわけで、一般的に、これがわかりやすいだろうなぁ、という選曲にはならなかったのですが、

思った以上に反響が良くて、6歳のお子さんを連れ来てたお父様が、息子がホントに感動しちゃって、とかお世辞抜きに興奮気味にお話し下さったり、

また来たいって仰って下さったり、わざわざお手紙送ってくださる方が数人いらっしゃったりと、本当に嬉しく思いました。

勿論作曲家の力が一番偉大であり、曲自体が人を感動させるのだと思います。

これはわかりやすいとか、わかりにくいとか、演奏者が決めることは意外と難しいです。

何が人の心を掴むのかは、未知だから!です。演奏者にできる事は、曲の持つ魅力を最大限に表現する事かと思っています。そのために日々精進かなと。

 

と、長くなりましたが、

ピアニストの園田さんも、ヴァイオリニストの亀井さんもとても素晴らしい演奏をしてくださいました。

園田さんは留学時代に知り合いましたが、その時以来の再会でした。7年ぶり?いかにコロナが人を分断していたか!私が向こうで聴いたのはラフマニノフでしたが今回はモーツァルトとショパンを美しい音色で演奏して下さいました。

亀井氏はヴァイオリンと尺八を両方演奏できる稀有な演奏家で、現代音楽の作曲家でありピアニストでもある篠田氏とのコラボレーションで、お客様をすっかり引き込んでいました。アレンジも凄く素敵でした!

 

最後は4人で締めくくりました。

素晴らしい出逢いに感謝です。

そして、会場でお客様と”音楽で充満する空間”を共有できた事が、宝のような時間に感じました。

初めてクラシックに出逢ってスイッチが入った方も、ずっと音楽大好きって方も、皆さんにとって幸せな時間になっていたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

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Musik Sonnenschein(ムジーク ゾンネンシャイン)
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