こんにちは。奈良市佐保台のピアノ教室ならやまピアノ教室主宰の上野敬子です。今日は2回目!!笑…

今回は、「音色」について、お話しますね。

「音色」文字通り音の色。そうです。音には目には見えない色があるのです。その音の色が多彩なピアニストほど繊細で美しい演奏を可能にすると、私は思っています。先日お話した「うたう」ためには、歌う声が必要となります。人の声も十人十色。同じ人でも色んな声で話しますし、動物達も色んな声で鳴きますよね。そして、その声が美しかったり、個性的だったり、魅力的なほど素敵な歌が歌えます。

人が歌うためには音程を取るというスキルが加わりますが、ピアノはその必要が無いと、先日もお話しました。だからこそ、音色を磨く必要があるのです。音色は、持ち音といって生まれ持った音が有ります。これは、体格や手の大きさ、形によって違います。感性、性格なども影響するように感じますが、大きくは耳!!聴く力の影響が大きいと思います。音程を聴き分ける耳ではなく、音楽的な耳です。

一時期「絶対音感」という本が出版されて、ヤマハの専門コースが褒め称えられた時期もありましたが、その音感ではありません。絶対音感は有れば便利だし、音大受験には必要かと思いますが、絶対音感のある人が音楽的な演奏をできるかと言えば、そうではありません。なので、ここでの聴く力は、全く別の物だとご理解下さいね。

こんな音色で弾きたいという欲求が高まった時に、耳はその音色を探し始めるはずです。でも、こんな音色でと思う為には、様々な音色を知っていなければいけませんね。例えば、スイーツが食べたいと思うのはスイーツを知っているから。そして色んなスイーツを知っていると、今日はアイスクリーム、明日はチョコレート、明後日はおはぎ。笑… 細やかな要求が出てくると思います。ピアノの音色も同じなんです。だから、沢山の音楽に触れて欲しいと願います。幼い頃なら、ピアノ以外の楽器を聴いてみたり、音楽からイメージして絵を描いてみたり、少し大きくなったら、プロの本物のピアニストの生演奏を是非聴いて欲しい。目から鱗ですよ!!笑…

この耳の要求を実現するのが繊細な指先。長くなるので、この指づくりのお話は、また改めてしますね。

そんな多彩な音色で、うたうピアノは、本当に美しくて、聴衆の心に響きます。昨今、コンクールシーズンも始まり、ついついガツガツ弾きたくなるのかなぁ?と思うのですが、本来演奏は競争でも勝負でもありません。あくまでも、子供達の将来を見据えて、導いていきたいなと思っています。コンクールに参加するという事と相反するようなお話ですが、そこのところをバランス良くできたらと思っています。このバランスが保てた時に、素晴らしい結果がついてくるような気がします。

写真は、昨日の帰りに外から少しだけ眺めた二条城の門です。

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ならやまピアノ教室(主宰 上野敬子)

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