こんばんは。奈良市佐保台のピアノ教室ならやまピアノ教室主宰の上野敬子です。

今日は、春から夏にかけてピティナのお話を中心に、コンクールについて振り返ってみたいと思います。まず、4月3日にピアニスト田村響先生を学園前アートサロン空にお迎えして、ピティナコンペティション課題曲セミナーを開催しました。2015年に私が代表となり立ち上げたものの訳あって活動していなかったピティナ大和路ほほえみステーションの初めてのイベントでした。ステーションを立ち上げた理由は、奈良には熱心な先生方や生徒さん、ご父兄が多いのに、勉強の機会が少ないとお聞きしていたからです。田村先生の素晴らしい音色と音楽を間近で感じられる素晴らしい時間だったと思います。

5月1日にはならやまピアノ教室の発表会を、7月14日にはピティナ学園前夏季ステップを、学園前ホールにて開催しました。発表会では、基本的にクラシックのソロ演奏を、ステップでは、コンペ課題曲を弾いたり、ヴァイオリンとのデュオを経験したり、それぞれに発表を楽しみ、素晴らしいアドバイザーの先生方から心のこもったコメントを頂きました。

この間、5月にはヤマハジュニアピアノコンクールエリアファイナルでSちゃんがグランドファイナル(全国大会)に進出、6月よりピティナコンペティションが始まり、沢山の生徒達が頑張ってくれました。その中で、S君(C級)Iちゃん(E級)が8月末の全国決勝大会ベスト賞受賞、私自身も予選では審査員長を、本選、全国決勝大会でも審査員を務めました。コンクールは、結果を出せたら勿論良いのですが、それは悪魔でも結果です。私達指導者は、そこへ向かう経過を大切に、教育的配慮をしながら、指導していかなければいけないと思いますし、本人もご父兄も、長い成長過程の中の1ページとして、臨んで頂きたいと思います。勿論、受けなくても構いません。

ピティナコンペティション以外にも、日本クラシックコンクール、 ベーテンコンクール、ヨーロッパ国際コンクールなど、自由曲で参加できるコンクールが、沢山あります。自由曲のコンクールは、自分が弾きたい曲で参加できるという利点がありますが、偏ってしまわないように、通過しやすい曲、年齢に見合わない難曲を弾く事のないように、指導者が注意したいですね。そういう意味で、しっかりと課題曲のあるピティナコンペティションや学生音楽コンクールは、教育的配慮があると感じます。ヤマハジュニアピアノコンクールも自由曲に加えて課題曲があるのは良いのですが、予選からグランドファイナルまで1年間という長さが宜しくないかと、私は思います。

子供達、学生さん、趣味の大人の生徒さん方が参加するコンクールは、勉強の場です。決して結果を追いかけないで、ピアノ人生の歩みの中に取り入れて頂きたいと、切に願います。

明日は秋から冬、ブルグミュラーコンクール、クリスマスホームコンサートを中心に振り返ります。

写真は、雑誌に載っていたベートーヴェンのお話。音楽は底が深くて勉強すればするほど面白いんです。

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ならやまピアノ教室(主宰 上野敬子)

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