栃木県壬生町「曽我栄子ピアノ教室」です

秋になりますと、近隣の中学校ではクラス合唱コンクールが開催されます。

今年度は、当教室から3人のピアノ伴奏者が選ばれました。

ピアノを習っている子供達にとっては、この合唱コンクールのピアニストに選ばれることは誇らしいことであり、それと同時に強いプレッシャーを感じる事もあります。

それでもピアノ伴奏は人気で、クラスで何人か弾きたい人がいればオーディションで選出されます。

(オーディションでは、生徒さん同士の演奏を聴くことなく、別時間で一人ずつ弾くようです)

 

合唱の曲によっても伴奏の難易度が違います。

生徒さんは、それぞれにピアノを習い始めた年齢も進度も違いますから、難易度によっては断念せざるを得ない場合もあります。

(弾きたい生徒さんは、なるべく小学校6年生までにピアノレベルをアップしておきましょう)

クラスで選んだ曲の伴奏が弾けるかどうか迷った場合は、担任の先生に「ピアノの先生と相談してから決まます」とお話して伴奏楽譜を見せてもらいましょう。

クラスによっては、そのお子様一人しかピアノを弾ける子がいなくて、担任の先生から「お願い弾いて!」といきなり伴奏楽譜を渡されたケースもありました。

弾けるレベルであれば問題ありませんが、担任の先生もその生徒さんがどれくらい弾けるレベルなのかを知りません。

お子様が分からなく引き受けてしまってから、やっぱり弾けませんとなると“出来るのにやる気がない”など誤解を生じてしまう懸念もあり、お子様が辛い思いをしてしまいます。そのためピアノの先生の判断が必要になるのです。伴奏を引き受ける前に確認しましょう。

 

さて、伴奏を弾くことが決まったら…

伴奏練習のこつを考えてみましょう。

まず、楽譜を読み解き、同じ伴奏パターンを探して楽譜をよりコンパクトに整理しましょう。

そうすると曲の理解もスムーズになり、気持ちも楽になります。

合唱伴奏はリピート(繰り返し)して弾く箇所が何箇所かあるので比較的長くなりますので、その流れの移り変わりをしっかり覚えましょう。

譜読みが終わったら、本格的な練習に入ります。

まず、一番大切なことは【テンポ】です。

なにより、一定のテンポをキープしながら弾くことが重要です。

練習としては、メトロノームを使用すると良いでしょう。

何回も合わせて自分の中にテンポ感を覚えこませましょう。

また、合唱音源をスピーカーから大きく流して歌と合わせてみましょう。

その他にレッスンでは、歌詞の発音と合わせるポイント、歌のブレス(息つぎ)部分を微調整しながら弾く練習もします。

 

次は、【リズム】です。

合唱は言葉を歌にのせて表現しますから、感情表現がリズムに表れています。

拍子の中でリズム感を出して演奏すると生き生きとしてきます。

総合的には、曲の雰囲気をとらえて、大きなフレーズ(まとまり)事にしっかり強弱をつけて弾きましょう。

大きな舞台で弾く場合は小さな音でまとまらず、しっかり音のボリューム感を出していきましょう。

 

本番では、指揮者、ピアノ伴奏者、歌がそれぞれの役割をもって舞台に立ちましょう。

ピアニストさんは、弾き始める前に指揮者さんとアイコンタクトをとってから弾きましょう。

前奏から歌が入る所は、ピアノはすっと退いて迎い入れると歌との一体感が出ます。

また、間奏がある場合はミスタッチなく落ち着いて綺麗に弾きましょう。そうすると、とても魅力的です。

曲の終わり方も大切です。最後の一音が終わるまで音楽は続いていますから、指とペダルを離すタイミングを考えましょう。

指揮者さんが音を閉じるアクションをとってくれたら合わせていきましょうね。

 

伴奏譜については、なるべく譜めくり部分がないよう譜面台に広げましょう。

コピー用紙の楽譜は、台紙をつけるなどして作成しましょうね。

 

これから学校での練習も始まります。

全クラスが同じスタートラインに立って皆でゴールを目指します。

練習を重ねることによって、どんどんクラスでの成果が実感できるようになるでしょう。

学校での合唱コンクールを、是非楽しんでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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