浦安市 ピアノ教室
わたなべピアノ教室 主宰 渡辺 郁子です。
誰かではなく、自分を認める。というお話です
「今日は、迷子みたいに音があちこちいっているみたいだね?」
「まいごじゃないもん」
「(笑顔)そうだね。でも、何か迷っているように聴こえたよ」
「…あのね、ゆうなちゃんのほうが速くてすごいの弾いてるの」
「お友達かな。それで?」
「それがいやなの」
「いやなのね。どんなところがいやなの?」
「…みなよりすごいのが、いやなの」
「ゆうなちゃんと比べてしまっているってことかな。それで、あなたはどうなりたいの?」
「みなは…おなじのがひきたいの」
「そうか。同じくらいすごいのを弾けるようになりたいんだね。
それってステキなことじゃないの?」
「…ぜんぜんすてきじゃない。わたしのほうがヘタなのがヤなの」
「つまり、もっと上手になりたいってこと?」
「…みなは、ゆうなちゃんみたいに…すごいっていわれたいの」
「そうだね。だれでもすごいって言われたいし、言われたら嬉しいよね。
だからがんばれるところもある。でも、誰かと比べてしまうと、どう?
どんな気持ちになったかな」
「…わかんない。いやになった」
「そう。いやになって、自分はだめだって思うこともある。
すごい人はいくらでもいるからね。
がんばってがんばって、それでもまだまだ…すると、どうだろう。どんどん苦しくなる。
終わりがないからね。誰かと比べ続けながらがんばるのは、すごく辛いことなんだよ」
「…うん、がんばってるのに…」
「もちろん、あの子みたいになりたい!って素直に認められれば一番だよ。
でも、それって結構むずかしい。人を認めるって、おとなでもむずかしいんだよ。
じゃ、どうすればいいかな?」
「わかんない」
「ひっくり返すのよ。誰かを認める、じゃなくて?」
「…だれかじゃなくて…うーん、わかんない!」
「…ほら」
「えっ、みな…?」
「そうよ。誰かじゃなくて、自分を認めることからはじめるんだよ。
よく聞いてね。あなたはそのままで素晴らしい。そのまんまですごいんだよ」
「…」
「そのことがわかるとね、誰かを素直に認められるようになる。お友だちとかね。
もちろん、時間はかかるだろうけど。でもそれができると、どんどん伸びていける。
言われようと思わなくても、自然にすごいねって言われるようになる」
「そうかな…」
「そうよ。あなたがすごいってことは、あなたが『自分で』知っていればいいんだよ。
それが、自分を信じるってことだよ。
それがね、じんわりと心にしみわたっていくと、いろんなことを素直にいいな、と思えるようになる。
人の話を素直に聴けるようになる。私はまだまだできる!って思える。
それが学ぶってことだよ」
「できるかな…」
「もちろんよ。でも気を付けたいことがある。
それは自分はエライんだと天狗になることとは違うってこと。逆だよ。
自分を信じている人は、人にやさしいんだよ。素直に認められるからね」
「…わかった」
「いい目になったね。よし、じゃもう一回、最初から弾いてみようか」
※これはフィクションです。
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